ポイント
好調に推移していた米国株式市場が、ムーディーズ社によるギリシャ国債格下げによって、状況が一転してしまいました。それを受けて、今日の日経平均株価は多少低く寄り付き、ザラバも軟調気味な小動きになると見ています。
米国マーケットの動向
11時前には117.60ドル高をつけ好調に推移していたダウ平均株価は、その後反落に転じ、20.18ドル、0.20%安で終了しました。
反落のきっかけはムーディーズ社。ギリシャ国債の格付けを一挙に4段階引き下げたことでした。株価は小幅下落ではありましたが、ピークから137.81ドルも下げたわけですがら、かなり大きなインパクトだったと見ています。
そのショックはユーロドルの動きに表れています。
また、VIX指数は0.73%下落したのですが、ザラバの推移を見れば、午後に入ってからの上昇が著しく、投資家の心理状態が悪化したことを鮮明に示唆しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9.840円を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。前日終値を多少下回ってのスタートとなりそうです。
ザラバは、ユーロ円が大きくユーロ安、円高に傾いたことが重石になりそうです。ただ、一段のユーロ安での動きは、現時点では、想定していません。したがって、軟調気味な小動きと考えています。
今日は、日銀の金融政策決定会合の結果発表を除いて重要な指標の発表は予定されていません。決算は、飯田産業など3件だけです。
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