ポイント
大幅高でスタートした日経平均株価でしたが、ザラバは小動きに終始しました。相変わらず為替、特にユーロの動向を反映した展開であったと見ています。米株先物が堅調に推移していることや、対ユーロでのドル安基調がマーケットを下支えしそうであることから、明日の日経平均株価にも追い風となりそうです。
今日のマーケット動向
119円高で寄り付いた日経平均株価は、ほぼ1時間程度で上げ幅を170円超まで拡大した後は、堅調ぎみな小動きを繰り返し、9879.85円、1.80%高で大引けとなりました。
先週金曜日のCME日経先物価格(円ベース)が9,795円であったのに対して、寄り付きが9,824.93円と30円ほど高くなったのは、4-6月の法人企業予測調査で、大企業の景況判断が改善したことが影響したと見ています。
ザラバが小動きに終わった背景は、ユーロ円の動きがザラバに入って膠着状態になったためだと思われます。相変わらず、為替に一喜一憂の展開です。
アジア市場は上昇です。台湾とインドが1%を上回る上げになっていますが、全体的には落ち着いた値動きという印象です。上海は休場でしたが、香港H株が1.59%の大幅高であったことが注目されます。自動車株の上昇率が高く、政府による自動車買い替え支援制度の期限が年末まで延長された影響が大きいようです。
欧州市場はアジア市場以上に堅調です。英国とスイスを除いて、上昇率が1%を越えています。ノルウェーが1.82%の上昇を見せていることから、BP問題で揺れる原油市場の状況が改善していると見られます。
GLOBEXでは、ダウ(+77ドル)、ナスダック(+17.25ポイント)ともに堅調な推移です。
ユーロドルが、ユーロ高ドル安方向に振れていますので、今日の米国市場を下支えしそうです。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。
明日のマーケットの見通し
アジア、欧州の株式市場が堅調であることと、対ユーロでドル安が進んでいることから、これから始まる米国株式市場は堅調な展開を期待しています。
したがって、明日の日経平均株価も高く始まると見ています。
ザラバはいつものように為替次第という状況ですが、基調としてのユーロ高が変化すると見る特別な理由はありませんので、堅調な推移と考えています。
金融政策決定会合の結果発表を除いて大きな経済指標の発表はありません。決算は飯田産業などわずかに3社。
経済指標よりワールドカップが気になります。
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