日経平均株価が為替の動きに翻弄される毎日です。
ちょっと立ち止まって、当たり前のように考えている両者の連動性について考えてみたいと思います。
実は当たり前でもないのです。
貿易立国という昔からのイメージが強いため、円安⇔株高、円高⇔株安と考えがちです。大きな趨勢で見れば、それは間違いではないのですが、次の図をご覧ください。
たしかに、昨年の10月ごろから円安⇔株高、円高⇔株高という関係が、まさに絵に描いたように鮮明です。
しかしながら、そのちょっと前までは逆だったのです。円安⇔株安、円高⇔株高という関係でした。
そこで、考えるのですが、そう遠くない将来に、マーケットは為替の変動のみに振り回されていることの不自然さに突然気がつくのではないのでしょうか?
現在は、欧州の財政問題を直接心配しているというより、その問題が引き起こすユーロの下落と円高を懸念しているような気がします。
冷静に考えれば、かなり明確な内需振興策などを、実際に遂行するかどうかは別として、打ち出すことにより、日本の株式市場の為替抵抗力を高めることができるのではないかと思っています。
ただ、政策に対してあまり大きな信頼を寄せるわけにはいかない現状を踏まえれば、個人投資家の対応策として、質の高い内需関連銘柄を選び出す作業は決して無駄ではないと考えます。
明日(実はもう今日ですが)は積水ハウスの決算発表が予定されています。注目をしたいと思っています。
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