ポイント
米国株式市場の下落を映して、低く寄り付いた日経平均株価ですが、ザラバで堅調さを見せ、小幅高での大引けとなりました。円安に加えて、上海市場が午前中は好調であったことが、マーケットを押し上げたと見ています。一時急落を見せた米株先物が回復してきているため、明日の日経平均株価は堅調なスタートが期待できそうです。
今日のマーケット動向
ダウ平均株価が115.48ドルと大きく下げたことを受けて、72円安でスタートした日経平均株価ですが、すぐに下げ幅を縮小して、10時過ぎにはプラスに転じました。後場が開始して間もなく66円高をつけたのですが、その後は軟調気味となり、結局17.14円、0.18%高で終えました。寄り付き価格を約90円上回っての大引けですから、堅調であったという印象です。
いつもはユーロの動きに神経質に連動するザラバですが、今日はドルに連動したように見えます。欧州が落ち着いていたこともあり、雇用統計後の米国が気になったようです。午前中の株価上昇や、午後の調整は、ドル円の動きと重なっています。
前場の終了前から、後場の開始直後にかけてマーケットが強い動きを見せたのは、上海市場が午前中に好調に推移したことが影響したと見ています。
コマツの株価は0.55%の下げとなってしまいましたが、ザラバの動きを見ると、上海市場のインパクトが鮮明であるように思われます。
アジア市場は台湾を除いて全般に上げています。ただし、インドネシア(+1.04%)の他は、上げ幅は僅かです。
欧州市場は、マチマチの動きで始まったのですが、全体的に下げ基調になっています。ただし、ベルギーとオランダが1%を上回って下げている他は、比較的に小幅な動きにとどまっています。
GLOBEXでは、ダウ(+33ドル)、ナスダック(+4.50ポイント)とも堅調に推移しています。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。
明日の見通し
米国株式市場が、このまま順調な展開であれば、明日の日経平均株価は上げてのスタートが期待できそうです。
ザラバは、今日と同様に、ドル円の動きが大きく影響すると見ています。今日の大引け後に急速に円高の方向に振れたのですが、その後は円安方向に戻しています。この動きが続けば、明日のザラバの下支えとなりそうです。
4月の機械受注統計が発表されるほか、ミロクなど10社の決算発表が予定されています。
お詫び
先ほどは、ハンガリーの証券市場の動きに過剰反応したようです。お騒がせしました。申し訳ありません。
ブダペスト証券取引所のBUX INDEXのその後の動きは下のようになっています。基調は弱いのですが、落ち着きは取り戻したようです。
それにつれて、一時はマイナスになったGLOBEXのダウ先物価格も戻し、ドル円も円安基調に転じてきました。
どうも、ギリシャやハンガリーに異常な動きがあると、気になってしようがないため、今後はご迷惑をおかけすることのないように気をつけます。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム