8日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、大引けは前日比17円 14銭(0.18%)高の9537円94銭だった。7日の米株安を嫌気した売りが先行し、5月25日に付けた年初来安値(9459円)を下回る水準で推移する場面があった。ただ、外国為替市場で円相場が弱含んだことが安心感を誘い、売り一巡後は次第に買いが優勢になった。日経平均が9500円を下回る水準では年金など国内機関投資家の買い観測が聞かれ、相場を下支えした。取引終了にかけては新たな手掛かりに乏しいなか、8日の欧米株の動きや為替動向を見極めたいとして様子見ムードも広がった。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら3日続落した。