ポイント
米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は安く始まりそうです。ただし、ザラバは、為替の動向にもよるのですが、基本的には小動きで、堅調な局面もあるのではと期待しています。
米国マーケットの動向
50ドル近くをつける堅調な動きでスタートしたダウ平均株価でしたが、すぐに下落基調が強まり、前日終値を下回りました。その後1時半近くまでは前日終値付近での小動きに終始していましたが、その後再び軟調になり、115.48ドル、1.16%安で大引けを迎えています。
スタート直後の下げの背景は、欧州の動向に対する懸念であったと思われます。直接的には、ユーロドルが急速にユーロ安、ドル高に振れたことが大きく影響したと見ています。
1時半過ぎからの下落の引き金は2.5%の急落を見せたゴールドマン・サックスであったようです。金融危機調査委員会(FCIC)から提出書類の不備で召喚状を出したというニュースが嫌気されたようです。
マーケットの心理状態を示唆するVIX指数を見ると、1時半過ぎからの上昇が目立っています。マーケット心理が悪化して、リスク許容度が低くなったということです。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の下げを背景に、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,410円となっています。これを今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ザラバの展開は、いつものように為替に影響されそうですが、ドル円の動きを見ると、大きく円高に振れた後は、円安方向に多少戻しています。
予断は許さないものの、基本的には小動きで、堅調な局面も期待できると考えています。対ドルだけでなく、対ユーロも多少円安方向に振れていますし、ゴールドマン・サックスの召喚状の日本市場へのインパクトは限定的であるような気がします。
そのゴールドマン・サックスの株価は、引け後の時間外取引では0.14%の上昇となっていますし、GLOBEXではダウ、ナスダックがともに堅調気味に動いています。
今日は、4月の貿易統計、景気動向指数・速報値、そして5月の景気ウォッチャー調査の発表が予定されています。決算は、モロゾフ、ロックフィールドなど8社です。
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