影さんのブログ

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経済二流、政治は三流 

我が国は「経済一流、政治は二流」と揶揄されることがござりまするが、今回の政局の混迷や、天文学的な借金財政を見ていると、もはや「経済二流、政治は三流」に成り下がった感がござりまする。

日本経済は多額の財政赤字を抱えておりまするが、それはまだ剰余金がある会社、例えれば「東芝が公募増資した」程度の危機感しか持っていないように見受けられまする。為替もドル安、ユーロ安となって結果的に円高となっただけで、決して我が国の経済が強いと評価されて円高になっているわけではない、ということを忘れてはならないでしょう。

もはやGDPも中国に抜かれようとしている昨今、近い将来、いよいよ日本の財政が破綻し、円の価値が大きく下がる日がやってくることも頭に入れておかねばならぬかと存じまする。経済が二流に成り下がったのも、ひとえに政治が問題だったことは疑う余地もないかと。

米ワシントンポスト紙が、4年で4人の首相が退陣に追い込まれた日本の猫の目政治事情を嘆く記事を掲載しておりまする。日本は二大政党制というわけにはいかず、政権が変わっても相変わらず同じことの繰り返しであると。

二大政党制が万能とまでは申しませぬが、実は拙者もほぼ同意見で、拮抗する勢力が切磋琢磨しながら、国の舵取りをしていく。こういった真剣勝負の政治が望まれるのではないでしょうか。一般に利潤を追求する企業ならば、競合他社を徹底研究し、負けないような商品開発、市場・価格戦略、経営・コスト管理を実施し、常に改善を要求されることは至極当然。有権者の拙者としては、政治家の皆さまには、もっと危機感を持って政治を行ってもらいたいと望むばかりでござりまする。

その昔、拙者の父親は小さい商店を経営しており、ある日、とあるメーカーの協力会に出席して参りました。帰宅して開口一番、「あのメーカーの社長、「うちの会社は二流と思われている」と言ってたけど、誰もそんなこと思ってない。ありゃ三流だよ(笑)」。

年月が流れ、その会社は今や誰もが知る世界有数の超一流企業に成長しました。では、その会社は一体何をしたのか。それは、得意分野、成長分野に徹底注力し、人、カネ、モノを大胆に集中投資する、という戦略でござりました。

思えば1997年のアジア危機で徹底的に打撃を食い、財政破綻、IMF介入という屈辱まで味わったお隣の国、韓国。今日の成長著しい同国があるのは、やはりあの時、大打撃を受けて国自体が壊滅状態とながらも、国と企業が一体となり、企業の解体と統合、徹底的に得意分野、成長分野に注力していったからかと。

我が国も、得意分野、成長分野をきちんと見極め、選択と集中を行うこと。官民一体となって大胆に成長分野に注力し、集中投資していかねばならない時が来ているのかもしれませぬ。


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[今日は何の日 6/5(土)]

・環境の日、世界環境デー
・熱気球記念日
・落語の日
・ろうごの日

・誕生日:北条時宗、アダム・スミス、ジョン・メイナード・ケインズ、ガッツ石松、檀ふみ、東ちずる、中嶋朋子、波田陽句、大河内奈々子、高樹千佳子、福田萌、ほか(生年順・敬称略)  

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22件のコメントがあります(21〜22件)
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    アン♪さん
    2010/6/9 14:49
    影さん、こんにちは。どすこいです^^

    >我が国も、得意分野、成長分野をきちんと見極め、選択と集中を行うこと。官民一体となって大胆に成長分野に注力し、集中投資していかねばならない時が来ているのかもしれませぬ。

    影さんのご指摘通りです。
    ジャパン危機を招かないためにも、今のうちに、日本が誇れる成長分野に官民一体で集中投資すべきです。

    教育も、再考の余地あります。理系教育をもっと充実させないと、日本の未来はないと思います。科学者・研究分野に進みたいと思えるように、小学校では、もっと理科や算数をしっかり学ばせないと。
    保育園の充実、公的教育のさらなる充実こそが、「最小不幸の社会」実現への第一歩でもあります。

    4年間で4人も首相が退陣。
    海外で、日本人であることが恥ずかしくなる・・・初めての経験をしました。
    影さんと同じで、総理大臣は国民投票で選ばせてもらいたいですね。
    「なぜ、日本人は首相を自分で選ばないのか?」外国の方はシビアですよ。

    最後の期待で、もう、サラリーマンの息子だと主張する菅さんを信じるしかないですね。
    私は、国、企業だけでなく、もう今となっては、家庭でも経済界へ協力する時期だと思っています。
    「節約にばかり走らずに必要なモノは買い、時間とお金があるのならば旅行に行き、お金を使うことを恐れない」富める家庭も、そこそこの家庭も、将来のことだけでなく、「今、お金を循環させる必要性」も考えないといけないように思います。国を信じられないからでしょうが、「子ども手当て」を貯金すると答える方をテレビで見るたびに、
    「え~!今、景気悪いんだから使いましょうよ!」とツッコミ入れておりました。
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    影さん
    2010/6/10 00:35
    どすこいさま、

    お言葉頂き御礼申し上げまする。

    拙者が思いまするに、今まで国は、例えば建築・土木といった特定の業種、いわば訳ありの産業を守ってきたわけで、今やそういった「大人の事情」に流されず、この国の将来を真剣に考えて頂きたいところかと存じまする。

    教育問題もまさしく然り、流石のご指摘かと。理系教育の衰退は、我が国がこれまで世界に誇ってきた技術力、ものづくりの基本中の基本が揺らぐ事態であり、これは肝要かと同意致しまする。国や企業が、技術者を厚遇することも必要でござりましょう。

    総理大臣を今すぐ国民投票には出来ませぬので、やはりここは菅新首相に期待したいところ。「子ども手当」も、結局皆いつか税金で「返納させられる」のではないか、といった思惑があり、将来に不安が山積みだから使いたくないわけで、ばら撒きも時には消費刺激策となるも、やはり根本部分の改善、将来の不安を払拭することが先決課題かと存じまする。
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