上がるのはゆっくり 下がるのは急激

坂本彰さん
坂本彰さん
半月ほど前の画像になりますが、
これは金とプラチナ地金の価格表です。

よく見ていただきたいのですが、金の
下落率に比べてプラチナの下落率が大きいです。

金は-3%程度ですが、プラチナの価格は-584円、
何と10%以上も急落しているのです。


これには金よりもプラチナのほうが投機性が
強いことを表しています。

世間では実物資産と言われておりますが、たった
1日でこれだけ落ちれば?と感じてしまいます。


地金でこれですから、先物やETFならばさらに
早いスピードで落ちていきます。
(換金しやすいから)

これと同じように、5月の日経平均は-1000円以上の下落、
特に6,7,21日の下落幅は3日で-937円となりました。


この2つのケースから投資初心者が学んで欲しい教訓が
一つあります。

それは・・・


「株価が上がるのはゆっくり 株価が下がるのは急激」

ということです。


日経平均株価を毎日ノートでつけているとわかるのですが
日々の株価の動きは大きくありません。

2009年6月以降の株価レンジは9000円~1万円台をウロウロ
し続けています。


小さい動きでじっくりと数か月をかけて上昇をしつつ、
下がる時はドバイショック、ギリシャ危機など海外の
突発的な話題を発端に、一斉に換金売りがスタート。

わずか数日で、数か月かけて上がってきた株価が元通りに
なっていきます。


このような展開が数回続いていますが、その後になって
個人投資家は狼狽し、売るべきか?損切りか?などの
判断に迫られます。

私のところにメールが増えるのもまさにこの時ですが、
このようにならないためには


「保有株の価値と、株価を混同させない」

「自分の選んだ銘柄に自信を持つ」

ことが大切です。


つまり、株価が10%下がったからといって、あなたが保有している
企業の価値も10%下がったわけではないということです。

換金売りに迫られたファンドや投資信託が損切りしている
だけですので、ここを冷静に判断していただき、株価と株の
価値をイコールで結び付けないようにしてください。


本当に価値のある企業であれば、株価は時間をかけても
元に戻っていきます。

それでも狼狽したり不安が続くようならば、安易な、
根拠のない銘柄選択をしていることが根本的な原因です。

http://saig.livedoor.biz/archives/1781165.html
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
私も同感です。投機と投資の違いとでも言うのでしょうか?
例えばリーマンショック以降株価が急落し今も元に戻らない電力セクターですが、配当金は変わらず確実に支払われています。そのことをみると株価ってまやかしの数値でしかないような気がする今日のこの頃です。
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