ポイント
政治的な混迷をよそに、米国株式市場の大幅高を背景として、今日の日経平均株価は大幅高でのスタートとなりそうです。ザラバも円安基調に支えられて堅調な推移を期待しています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はほぼ一貫して上昇基調を維持したまま、225.52ドル、2.25%と大きく上昇しました。2時過ぎからは上げのピッチが加速しています。
4月の中古住宅販売保留がコンセンサスを上回ったことや、ユーロが堅調に推移したことが、マーケットのセンチメントに好影響を与えたと見ています。VIX指数が15.11%と大きく低下して、投資家のリスク許容度が高まったことを示しています。
2時過ぎからの上昇ペースの加速を牽引したのはハイテクでした。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が3.62%の急騰を見せましたが、2時過ぎからの急上昇が目を引きます。
テキサス・インスツルメンツが1.6%上げています。
ハイテクに加えて、石油株の反騰も目立ちました。メキシコ湾の石油流出問題に関して、悪材料の出尽くしによるものとの説明が見られますが、VIX指数が示すように、投資家のリスク許容度が高まり、原油など国際商品に資金が戻ることも期待したのではと見ています。エクソン・モービルが2.57%上昇しました。
今日の日経平均株価は?
このような米国株式市場の動きを映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,805円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ザラバでは、ユーロが円に対して堅調ぎみに推移していることがマーケットの下支え要因になると期待しています。
ドル円も同様に円安気味に推移すると想定しています。
政治的な混乱の影響は、これまでマーケットが日本の政治を高く評価してきたわけではありませんから、マイナスの影響も非常に限定的だと考えています。円安を誘うという意味で、むしろプラスの影響の方が大きいかも知れないと、個人的には、考えています。
というわけで、寄り付き価格の水準にもよるのですが、ザラバも堅調な展開を期待しています。
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