ポイント
米国株式市場の下落を受けて、低いスタートとなりそうですが、ザラバは小動きで、多少の戻りもあるのではと期待しています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価は変化の激しい一日でした。軟調なスタートでしたが、10時前から回復に転じ、1時半頃には81.7ドルまで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は再び調整色が強まり、3時半から一気に下げ足を速め、112.61ドル、1.11%安で大引けとなっています。
軟調なスタートの背景には、欧州市場の停滞や、中国の経済指標の弱さがあったと見られます。しかし、4月の建設支出や5月のISM製造業景況感指数がコンセンサスを上回ったことから、マーケットには回復感が強まりました。
ところが1時半過ぎから再び軟調になったのは、対ドルでユーロが下げたことが大きく影響したと見ています。欧州問題に対する不安感が強いようです。3時半から下げが加速したのは、BPの原油流出事後の対策が進まないことを懸念して石油株が低迷したことが影響しました。エクソン・モービルが2%下げています。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の下落を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,610円となっており、これを今日の寄り付きのメドとしています。
ザラバは基本的には小動きと見ています。ユーロ円が大きく上下した後、結局前日の水準近くで落ち着く様子を見せていることが理由の一つです。
また、前日の米国株式市場が大きく下落したといっても、3時過ぎまでは前日比プラスで推移していたことから、決して弱いという印象ではなかったことや、欧州市場が比較的に落ち着いた推移であったことから、今日の日経平均株価の下げ圧力は意外に小さいのではと考えています。
とはいえ、マーケットを大きく押し上げるような要因も見えるわけではありませんから、ザラバは小動きで、場合によっては戻す局面も見られるのではと期待しています。
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