ポイント
米国株式市場の大幅上昇を背景に高く寄り付いた日経平均株価でしたが、後場に入って上値が重くなりました。週末の利益確定売りの影響もあったのかもしれませんが、やはり為替の動きがい大きく影響したようです。この状況は米国も同様で、現在ユーロ安に振れると同時に、ダウ平均株価の下げ幅が拡大しています。月曜日の日経平均株価にとって不安な動きです。
28日のマーケット動向
ダウ平均株価が284.54ドルと急騰したことを受けて、日経平均株価は166円高で寄り付きました。10時半頃には185円まで上げ幅を拡げたのですが、後場に入ると値を崩しました。ただ、大引けにかけては多少戻して123.26円、1.28%高で終えています。寄り付き価格を43円程度下回っての大引けですから、3連騰とはいえ、力強いという印象はありません。
後場の調整は、週末の手仕舞いということもあったのでしょうが、これまでと同じように、ユーロ円の動きが大きく影響したと見ています。15分足でユーロの動きを追うと、10時半頃からユーロ安に転じ2時頃まで停滞しています。この動きに日経平均株価も連動したように思います。
アジア市場は上海がわずかに下げたのを除いて上昇基調です。香港(+1.73%)、インド(+1.18%)の堅調さが目を引きます。
欧州市場は上げが優勢だったのですが、下げに転ずる市場が増え、全体としてマチマチになっています。イタリア、ノルウェーが0.8%程度下げているのが目立ちますが、全体としては小動きの印象です。
ところが、米国株式市場は現在下げ幅を拡大しています。ダウ(-104.90ドル)、ナスダック(-23.61ポイント)とかなり大きな下げです。前日の大幅高の反動という側面もありそうですが、直接的には為替のインパクトであると思われます。
対ドルでユーロが軟調気味だったのですが、急速に下げ幅を拡大しています。やはり、ユーロ安の背景にある欧州の財政懸念に対する不安が強いのだと考えています。
VIX指数が跳ね上がっています。投資家のセンチメントが悪化していることを示唆しています。かなり不穏な雰囲気です、少なくとも国際商品市況の軟化を誘うと予想されます。
このような状況ですから、月曜日の日経平均株価にとっては重石になりそうです。
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