ポイント
ユーロの回復に牽引された米国株式市場の急騰を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移が期待できそうです。寄り付きは9,790円近辺をメドとしています。ただし、メドを大きく上回る寄り付きになると、ザラバの展開が多少モタつく可能性がありますので、注意は必要です。
米国マーケットの動向
2.7ドル安で寄り付いたダウ平均株価は、スタート直後から力強い上昇を見せました。堅調な推移は大引けまで変わらず、284.54ドル、2.85%の大幅高で終えています。
中国、クウェートが相次いで欧州国債の見直しを否定した報道を受けて、ユーロドルが大きくユーロ高、ドル安の方向に振れたことが米国マーケットを牽引しました。(「ユーロ回復が続く?」)
4.54%高となったイタリアの株式市場(MIB)の動きが、欧州のセンチメントの改善を示唆しています。
VIX指数も15.25%の大幅低下となり、投資家のリスク許容度が高まったことが鮮明です。
そのため、国際商品市場にリスクマネーが戻り、原油価格が4.25%の高騰を見せています。
さらに、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が5.17%と急上昇しました。ドル安が大きく貢献したと見られます。
これを背景に、ナスダックが81.80ポイント、3.73%高と急騰しています。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の上昇を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,790円となっています。この近辺を今日の寄り付きのメドとしています。
対ユーロ、対ドルともに円安方向への動きが、ザラバを支えると期待しています。
ユーロ円の動きはこのようになっています。
このユーロ円の動きが示すように、円安方向への振れは多少鈍化する兆しもありますので、もし寄り付きがメドとしている水準を大きく上回った場合は、ザラバにモタつきが見られる可能性もあることには注意したいと思っています。
今日は、消費者物価指数、家計調査報告、完全失業率、有効求人倍率、商業販売統計速報など4月の経済指標が盛りだくさんです。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム