ポイント
好調に推移していた米国株式市場が突然値を崩しました。中国が保有しているユーロ圏の国債の一部について見直しを行っているとファイナンシャル・タイムズが伝えたことがきっかけと見られます。これを受けて、今日の日経平均株価の寄り付きは安く、ザラバも軟調な展開を警戒する必要があります。
米国株式市場の動向
アジア市場や欧州市場が大きく上昇したことを背景に、ダウ平均株価は10時半過ぎには135ドル強まで上げ幅を拡大しました。その後も堅調さを維持して推移していたのですが、1時半頃から突然のように値を崩しはじめ、69.30ドル、0.69%安で大引けとなりました。
きっかけは、ファイナンシャル・タイムズの電子版が伝えた、中国が保有する欧州国債の一部を見直しているという報道であったようです。
この報道をきっかけに、対ドルでユーロ安が一段と進んだことが、マーケットを冷やしました。米国マーケットが終了後もこの動きが続いていることに注意する必要があります。
VIX指数を見ると、午前中には下落基調が鮮明で、投資家のセンチメントが改善した様子を示唆していたのですが、午後になって急速な上げに転じ、結局1.18%の上昇で終了しています。
今日の日経平均株価は?
この米国株式市場の展開を背景に、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,420円となっています。これを今日の寄り付きの一応のメドとしています。もう少し低くなる可能性もありそうです。
ザラバでは、ユーロドル同様に、ユーロ円が大きくユーロ安、円高方向に動いていることが重石になりそうです。軟調な展開を警戒しています。
今日は、4月の貿易収支統計の発表が予定されています。
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