ポイント
急落で始まった米国株式市場がザラバで大きく戻した流れを受けて、高くスタートした日経平均株価ですが、ユーロ安への振れが重圧となりました。上昇して終えたのですが、寄り付き価格を45円ほど下回っており、強いマーケットという印象はありませんでした。ただし、欧州市場は上昇基調で推移しており、米株先物も堅調ですから、明日の日経平均株価にも期待が持てそうです。
今日のマーケット動向
107円高と高く寄り付いた日経平均株価ですが、すぐに下落を始め、前引け直前には17円まで上げ幅を縮小しました。ところが、後場に入ると急反発に転じて、1時過ぎには162円まで上げ幅を拡げました。ただ、その後は再び調整色が強まり、寄り付き価格を約45円下回る62.77円、0.66%で大引けとなりました。
前場の下落は、円に対してユーロが下落したことが主な理由であったようです。(「ご参考:株価と為替」)
後場に入って急反発を見せた局面で目を引いたにはハイテク関連の上昇でした。東京エレクトロンの株価が約3%上げたのですが、後場に入ってからの堅調な動きが印象的でした。後場直後に、ドル円が大きく円安方向に振れたことが引き金になったようです。
ハイテクだけではなく、海運株も後場に大きく上昇しました。商船三井が5%高となっています。前日の米国で原油価格が下落したことも、要因の一つになったと見ています。
気になるユーロ円は、ザラバで多少ユーロ安となったのですが、全体としては比較的に小動きでした。
アジア市場は、マレーシアを除いて上げています。インドネシアが7.3%と大幅に上げています。理由は明確に把握できていないのですが、欧州市場でノルウェーも3,7%と大幅に上げていることから、今日は反発に転じている原油価格が背景にあるのではないかと推測しています。アジアは、ほとんどの市場が1%以上上昇するという好調な展開でした。
同様に欧州市場も上げています。多くの市場の上昇率が2%を越えており、アジア市場以上に強いマーケットです。開始直後に比べて、上げ幅は拡大しているようです。
アジア市場や欧州市場の好調な動きを背景に、GLOBEXでは、ダウ(+75ドル)、ナスダック(+15ポイント)とも好調な動きです。
今日は、4月の耐久財受注と新築戸建て住宅販売の発表が予定されています。
明日のマーケットの見通し
欧州と米国の株式市場が堅調に推移すると見ています。
それを背景に、明日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。
ザラバでは、引き続き為替の動きが気になりますが、欧州の株式市場の好調な動きから見て、財政問題や金融システム不安問題は一応の落ち着きを見せていると推測しています。ユーロの重圧は多少軽減すると考えています。
したがって、今日に続いて比較的に堅調さが期待できる一日になりそうです。
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