今日の日経平均株価は? 5月26日

スケアクロウさん
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ポイント

 久しぶりに、高い寄り付きと堅調なザラバが期待できそうです。急落で始まった米国株式市場が、大幅に値を戻して終了したことが、高い寄り付きを期待する背景です。欧州の動向は予断を許しませんが、ユーロ高、円安への振れが、今日のザラバを下支えすると見ています。

米国マーケットの動向

 スペインを震源とする欧州の金融システム不安と、朝鮮半島の緊張の高まりが引き金となって、ダウ平均株価はスタート直後に292ドル安をつけました。ところが、その後は着実に下げ幅を縮小して、結局22.82ドル、0.23%の小幅安で終了しています。安値からは270ドル弱上昇したことになります。ザラバを通じての着実な回復が印象的でした。



 回復に転じたきっかけは、コンセンサスを大きく上回った5月の消費者信頼感指数であったと見られます。加えて、下院金融サービス委員会議長のCNBCによるインタビューをきっかけに、金融制度改革に関して、デリバティブの規制が緩いものになるのではという期待が高まったようです。

 そのため、金融セクターの回復が目を引き、JPモルガン。チェースが0.83%上昇しました。



 大きく上昇して始まったVIX指数が、着実に低下して9.68%下落したことを見ると、投資家心理が大幅に改善したことが鮮明です。



 ユーロドルは、大きくユーロ高に振れ、株式市場の回復を支えたと見られます。



 ただし、欧州の情勢が大きく改善したことを示すシグナルが出たわけではありませんので、警戒は欠かせないようです。スペイン(IGBM)は3.06%下落しています。ドイツ(DAX)も2.34%下げており、ザラバの動きはスペインと同様に停滞しています。



今日の日経平均株価は?

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,570円となっています。これを今日の寄り付きのメドとしています。



 対円でユーロの回復が進んでおり、ザラバの堅調な展開を下支えするものと期待しています。



 今日は、4月30日の日銀金融政策決定会合の要旨の他、4月の企業向けサービス価格指数の発表が予定されています。

 久しぶりに堅調な動きを期待したいと思っています。

 

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