ポイント
ユーロ不安がマーケットを抑え込んだという印象です。3%を越える大幅安となりました。気になるのは、ユーロの動きに気を取られるあまり、朝鮮半島の緊張や、米株先物の大幅な下落に十分な注意が向けられていないように見えることです。今日の米国株式市場は、かなり大きくさげる可能性があり、明日の日経平均株価も要警戒です。
今日のマーケット動向
126円安で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで目立った回復の兆しも見せないまま下落を続け、298.51円、3.06%と大幅に下げて大引けを迎えました。
ダウ平均株価が126.82ドル、1.24%安となったことが、低い寄り付き価格の背景でしたが、ザラバの停滞はユーロ安が大きく影響したと見ています。ユーロ円の推移を見ると、株式市場の動きとほぼ同じであったように見えます。
株式市場の動きと為替の動きが非常に似ているということは、マーケットがユーロの動きに気を取られるあまり、朝鮮半島をめぐる緊張の高まりや、GLOBEXでの米株先物が急落していることなどに対して、十分な注意を向けていないのではという点が気になります。
そのGLOBEXですが、ダウ(-223ドル)、ナスダック(-41.25ポイント)ともに大幅下落で推移しています。ただし、下げ幅は僅かに縮小しています。
今日は、3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数とFHFA住宅価格指数、そして5月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数など、気になる経済指標が続きます。
ただし、スペイン中央銀行が地方銀行を一つ管理下に置いたことをきっかけにして高まった欧州の金融システム不安が、マーケットに大きなショックを与えているように見えます。
話が前後しましたが、欧州市場は全面安です。イタリア(-4.07%)をはじめとして、軒並みに2%以上下げています。
明日のマーケットの見通し
米国株式市場の軟調な展開が想定されますので、明日の寄り付きは低くなりそうです。
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,300円で推移しています。
ザラバは、今日と同様に為替の影響が大きそうです。ユーロやドルに反騰の兆しが見えないため、軟調な展開を想定せざるを得ないようです。
ユーロ円は下記のような動きです。
ドル円もユーロ円に似た動きです。
というわけで、明日も警戒態勢は欠かせないようです。
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