11/3期以降は、本来の積極的な販売姿勢に転換
<攻めの販売姿勢へ転換を評価。押し目買いの場面では>
前回のレポート(3月2日付)では、09年6月の改正薬事法を受けて、同社の中期的な展開に期待したいとしたが、消費環境が厳しいことから株価は2,000円前後で推移しようとコメントした。その後全体相場の地合の悪化、総合感冒薬、花粉症関連が計画を下回ったことによる業績の未達、伸び悩み等から株価は下押ししている。しかし、ここ2〜3年は今後の成長に向けての足場固めと称し、守りの姿勢が目立っていた(吉田社長談)。改正薬事法を契機に今後異業種からの参入、一般用医薬品(以下、大衆薬)の販売手法の変更、小売ルートの多様化、販売競争の激化が予想されることから、11/3期以降は同社の本来の姿である攻めの販売に転じる意向である。当面の業績にはやや不満が残るものの、ドラッグストア最大手が積極的な販売姿勢を強く打出したことは評価したい。押し目買いの場面であると考えている。
<13/3期売上高6,000億円を目指す>
中期計画で掲げた13/3期売上高6,000億円(うち既存以外で1,500億円程度)、ROE10%(10/3期実績7.4%)の目標に向けて、(1)積極的な新規出店、(2)異業種との業務提携、(3)M&A、(4)全国を8ブロックに分け、エリア内での徹底的な販売強化・効率化、(5)MKカスタマー(PB)商品の一層の充実(10/3期末1,753アイテム)、(6)長時間営業店舗、調剤併設店舗、ミニ店舗「Medi+マツキヨ」 、ビューティファーマシーショップ「H&B Place」、FC店舗の増加等を推進する。更に休止していたTVCMを、11/3期に復活させる予定である。(岸 和夫)
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