受注残高は1兆円を超えた
<株価には割安感があろう>
10/3期末の受注残高は、09/3期末比で53%の増加となり、1兆円を上回った。11/3期以降の業績に期待が持てる状況にある。競争環境が厳しさを増すなかでの受注の伸びは、同社の受注競争力が強化されていることを意味しよう。株価は、ここにきて顕在化した法務リスクに株式市場全般の下げとも相俟って軟調な推移となっている。しかしTIWでは、同社の成長力は高く、指標面でも割安感が出てきたことを考慮すれば、現在の株価水準は魅力的と考える。
<10/3期は11期ぶりの減益となった>
10/3期は、前期比8%減収、営業利益19%減、経常利益17%減、純利益14%減と10期続いた増益基調は途絶えた。ここ数年の受注がやや低水準だったためである。売上総利益率は09/3期の16%から14.6%へ低下したが、依然として高い水準をキープした。11/3期は、受注残の消化で前期比21%増収、同20%経常増益と再び増収増益基調に転じよう。配当は年30円に戻す意向である。(鹿野 昌宏)
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