ポイント
VIX指数が急騰しています。このVIX指数と国際商品指数は逆相関の関係にあります。したがって、国際商品指数の低迷が続く可能性を念頭に置いておくことが必要だと思います。
となると、国際商品指数に連動する傾向の強い石油開発関連などの鉱業株、石油精製関連株、そして総合商社株などには厳しい環境が続きそうです。
VIX指数の動向
VIX指数が急騰しています。2008年から日次で推移を見ると、かなり大きな動きであることがわかります。
VIX指数の上昇は、投資家のリスク許容度の低下を示唆しています。リスクを嫌ってお金が商品市場から引き揚げられるために、国際商品指数が下落する傾向があります。
VIX指数と国際商品指数の動向
VIX指数と国際商品指数の動きをグラフにすると、このようになります。両者が逆の動きをしていることが示されています。
もう少し見やすくするために、国際商品指数を逆数で示すと、次のようになります。逆相関の関係が鮮明です。
株式投資への示唆
国際商品指数との連動性の高い分野の株価には厳しい環境が続きそうです。
日銀の国際商品指数を見ると、原油が66%と圧倒的な構成比です。その他では銅が6.8%、アルミニウムが4.6%です。金は0.9%と1%未満。
原油価格の下落局面では、石油開発などの鉱業株、石油精製株、そして総合商社株などの軟調な展開が避けられないようです。
ただし、原料を輸入に頼る鉄鋼株などメリットを受ける分野も多いので、悪い話ばかりでもなさそうです。需要や為替変動の影響なども考慮しながら、冷静に対処したいところです。
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