ポイント
世界の株式市場が低迷しています。震源地はアテネと上海。ともに、世界の文明の発祥地。注目しているのは今後の展開です。アテネの低迷が続くのに対して、上海の立ち直りが早いのではと見ています。世界経済のダイナミズムが欧米からアジアへシフトする動きを決定的なものにする、非常に重要な局面の中にいるような気がします。
注目市場の動向
注目市場の年初からのパフォーマンスは次のようになっています。
ブラジルやオーストラリアなどの資源国の停滞色が強まる一方で、ドバイが大きく回復してきました。ドバイのパフォーマンスは日本を上回っています。上海の低迷が続きます。
データ表は次の通りです。
世界の経済環境が良好であった1月15日の時点と比較すると、悪化の大きさが実感できます。
ただし、2月5日の状況を見ると、現在と似ています。悪化が著しいとはいえ、異常な大きさというわけではなさそうです。
上海のパフォーマンスの悪さが飛び抜けているのですが、この上海と肩を並べているのがアテネです。
アテネ総合指数の昨年9月までの素晴らしい上昇局面とそれ以降の急落の厳しさが際立ちます。
上海総合指数の動きも似ています。昨年8月までの急騰と、それ以降の低迷が対照的です。
今後の展望は、不透明要因が多いのですが、アテネの低迷が続きそうなのに対して、上海は金融引き締めの重石を織り込んでしまえば復調に転ずるのではと期待しています。
この動きは、大きな時間軸の中でみれば、経済のダイナミズムが欧米からアジアにシフトする流れを決定づける重要な局面であるのではないかと見ています。もちろん、勝手な個人的見方ではあるのですが・・・
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