TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【武田薬品工業】新中期計画は緩やかな減速を見込み底は14/…

新中期計画は緩やかな減速を見込み底は14/3期
<特許満了問題の初年度>
10/3期は主要製品の特許満了問題(2010年問題)が始まった年度であるが抗潰瘍剤ランソプラゾールの特許満了と為替の影響で特殊要因を除くと4.7%減収、8.9%営業減益となった。11/3期以降この傾向が強まりそう(11/3期会社予想4.5%減収、21.5%営業減益)であるが、トップ商品である糖尿病治療剤ピオグリタゾンの後発品の発売が後発品メーカーとの和解により遅れるとの観測もあり、この間に申請中の新製品が上市できれば減速は緩やかとなる可能性もある。しかし、株価は持続的成長への回帰が見えるまでは現水準近辺での横ばいを予想する。
<新中期計画は年平均2.5%減収、同6%営業減益を予想>
新中期計画(11/3期-13/3期)よると売上高は1兆4,000億円→1兆3,300億円(年平均-2.5%)、営業利益3,300億円→2,900億円(同-6%)、純利益2,200億円→2,000億円(同 -5%)、EPS279円→253円(同-5%)と減速し、底は14/3期となる見通しである。株価は予想PERなどのバリュエーションではそれ程割高感はなく、配当も13/3期まで現配当を維持する意向なので高利回りとなるが、業績が減速している間は積極的に取組む対象とはなり難いと予想する。株価反転の契機は基本的に業績の回復にあるが、新製品の導入や新製品の承認(特に北米)のニュースで一時的に上昇する機会も多いと予想する。(森田 青平)
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