ポイント
為替に振りまわされてモタついた日経平均株価を尻目に、世界の株式市場は堅調な推移です。油断はできませんが、どうやら明日のマーケットは期待が持てそうな様子です。
今日のマーケット動向
すでに「今日のマーケット動向 5月18日」でお伝えしたとおり、今日の日経平均株価は77円高で寄り付いたのですが、円高の重石で6.88円、0.07%の小幅高で終えています。
ただし、大引け後には対ドル、対ユーロともに円安方向に振れていることに加えて、4時半に発表された三菱UFJフィナンシャルグループの10年3月期決算が最終黒字に転換と、まず順当な内容であったことから、マーケットにとっては好ましい状況になっているように思われます。
アジア市場はマチマチの動きでしたが、上げが優勢でした。上海が1.36%と比較的に大きく上昇しています。特別の理由があったというのではなく、これまでに急落を続けた不動産セクターの反動高が牽引したと見られます。その他、香港、インドネシア、シンガポール、インドが上げています、一方、韓国、マレーシア、台湾が下げました。ただし、下げ幅は限定的です。
欧州市場は全般的に上げています。オーストリアの2.3%をはじめとして、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリアなど軒並みに1%を上回る上昇を見せています。株式市場や為替の動きから見ると、財政問題は一服という様子です。
この欧州の動きを反映して、米国株式市場も堅調なスタートです。現在ダウは+63ドル、ナスダックは16ポイント高となっています。
既に発表された4月の生産者物価指数は、食糧とエネルギーを除くコアの部分で前月比0.2%上昇と、コンセンサスであった0.1%を上回りました。そして、4月の住宅着工件数は年率換算で67万2千戸と事前予想の65万戸を上回る一方で、建設許可件数は同60万6千件と予想の68万件を大きく下回っています。このように、プラス材料とマイナス材料が交錯したためか、GLOBEXに目立った反応は確認できませんでした。
欧州の好調な展開が、米国株式市場を牽引していると見られます。
明日のマーケット見通し
既に申し上げたように、為替が円安に振れていて、米国株式市場も堅調な推移が予想されますので、明日の日経平均株価は高めの寄り付きと堅調なザラバ展開を期待しています。
CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,365円となっています。
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