ポイント
いつもは、欧米市場の動向も含めてご報告しているのですが、今日は日経平均株価の動向のみを早めにお知らせしておきたいと思います。
早朝の段階では、高めの寄り付きと堅調なザラバを見込んでいたのですが、予想に反してザラバの軟調に終わったためです。
理由は為替であったと考えています。正確には、為替の動きの背景にある、欧州の財政問題が不透明であることに伴う不安感なのだと思います。
頻繁に見るパターンなのですが、株式市場が始まると同時に円高に振れ、市場が終了するころになると円安に戻る動きが今日も見られました。
大引け後は急速に円安方向に動いていますので、今日の日経平均先物の夕場や、明日の日経平均株価の寄り付きには好ましい展開となっています。
今日のマーケット
米国株式市場が小高く終えたことを好感して、77円高で寄り付いた日経平均株価ですが、すぐに軟調な展開になりました。そして2時頃には急速に値を崩し、結局6.88円、0.07%高とかろうじてのプラスで大引けを迎えました。
日のマーケットの動きは2つに分けられると見ています。①はスタート直後から後場の開始直後までのダラダラした下げ局面、そして②の突然の急落局面の2つです。
背景にあるのは為替であったと考えています。ユーロ円はマーケットは始まる直前までは円安気味であったのですが、その後急速に円高に振れています。注目したいのは、午後2時頃の円高への動きです。先物売りの重要なきっかけになったと推測しています。ちなみに、ドル円もほぼ同様の動きです。
為替がマーケットに大きく影響したことは、典型的な円高メリット株である北越紀州製紙のザラバを見ると鮮明に表れています。前場の堅調な上昇は、①の円高局面に対応する展開です。そして②の局面でも、かなり強い反応を示したのが興味深いところです。終値は5.3%の急騰となりました。
後ほどご報告しますが、マーケットの大引け近くから、対ドル、対ユーロともに大きく円安に揺り戻しています。株式市場には好ましい動きです。
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