【ニューヨーク時事】週明け17日午前の米株式市場は、世界的な景気回復基調の乱れを警戒する動きがくすぶる中、売り買いが交錯している。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比36.20ドル安の1万0583.96ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数が1.45ポイント安の2345.40。
朝方は、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のアジア生保子会社買収を目指す英プルーデンシャルが当局の承認を得るなど、保険、製薬業界で再編の動きが相次いだことを手掛かりに堅調に始まった。
しかし、欧州の緊縮財政策をきっかけとした景気冷え込み懸念や、中国の金融引き締め観測が引き続き投資家心理を圧迫。特に中国株の大幅下落も嫌気された。