【ユニ・チャーム ペットケア】カバレッジを停止する

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
カバレッジを停止する
<親会社のTOBで上場廃止の公算>
親会社のユニ・チャーム(8113)が、同社の完全子会社化を目指してTOBを発表。TOBの応募期間は5月6日〜6月16日。 TOB価格は4月28日の終値を22.8%上回る3,825円で、上場来高値であった08年9月の3,580円も上回る。株価は5月6日以降、TOB価格に鞘よせした動き。TOBの成立を前提に、ユニ・チャームを存続会社、同社を消滅会社とした合併契約に基づき、同社は上場廃止になる可能性が大きいため、本レポートをもってカバレッジを停止する。
<経営統合の目的>
同社のペットケア事業から見たユニ・チャームとの経営統合の目的あるいはメリットは、国内市場で圧倒的なトップシェアの確保が可能になることと、海外でペットケア事業が有利に展開できることと考える。同社は国内のペットケア市場全体でシェアが14%強とすでにトップではあるが、経営統合により商品開発力やコスト競争力がさらに強化され、圧倒的(30%〜40%)なシェア獲得が可能になる。また、同社単独での海外進出は難しいとTIWでは考えていたが、ユニ・チャームは海外で知名度が高く大きな実績があり(海外販売拠点は中国やベトナム・ロシア等13カ国)、今回の経営統合により、アジア等への事業展開が有利になる。(佐藤 謙三)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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