株価水準は割安/ニッケル市況、基本的に上昇基調続こう
<株価は割安と判断する>
11/3期のTIW予想PER9.1倍は割安と判断する。ギリシャ問題が完全に払拭されていないため、懸念が残るものの、実需ではニッケル需給はタイトな状況が続く見通しであるため、同市況は基本的に上昇トレンドが続こう。
<ニッケル適用価格の下落で営業減益>
10/3期の営業利益は117億円(前期比27.2%減)となった。同社適用のニッケル価格が09/3期10.89ドル/ポンドから7.52ドル/ポンドに下落したことが主因。
<業績は急回復へ>
11/3期の営業利益を260億円(前期比2.2倍)と会社計画の204億円(同74%増)を上回ると予想する。ニッケル適用価格が会社前提である9.43ドル/ポンドを上回る11.0ドル/ポンドとTIWでは想定したため。
<中計を発表>
同社は決算と同時に13/3期を最終年度とする中計を発表した。ニッケル価格の前提により業績が変動するので、業績は参考程度。注目は販売数量を増加させる点である。生産数量は10/3期36.6万トン→13/3期42.1万トン。なお、生産量が凸凹しているが、これは12/3期に生産設備の定期修繕があるため。(溝上 泰吏)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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