12日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落し、大引けは前日比17円07銭(0.16%)安の1万0394円03銭だった。午後に「米検察当局が米モルガン・スタンレーの住宅関連の金融派生商品(デリバティブ)取引に関して調査に乗り出した」と伝わったことを受け、モルガンに出資する三菱UFJなど銀行株に売り圧力が強まり、日経平均を押し下げた。朝方は円高基調に一服感が出たことなどから買い優勢の展開だった。ただ南欧諸国の財政問題など外部環境に対する不透明感は根強く、上値では売りを出す投資家が多かったという。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。