ポイント
欧州や米国の株式市場が大きく上昇した割には、今日の日経平均株価の上昇は限定的と見ています。寄り付きは10,740円近辺をメドとしています。ザラバは小動きにとどまりそうです。多少軟調な局面もあるかもしれません。
米国マーケットの動向
欧州市場の急騰を背景に、ダウ平均株価は404.71ドル、3.9%の大幅高で終了しました。
マーケット開始直後に454.74ドル高まで上げ幅を拡大した後は、大引けにかけて50ドルほど下落して終えていますので、欧州の財政金融不安の後退が上昇の牽引役であったことは明白です。
シカゴオプション取引所のVIX指数は29.57%と大幅に下落して、投資家のセンチメントが改善したことを示唆しています。ただし、大幅に下げてスタートしたあとは、むしろ上昇しています。
ただし、1週間のVIX指数の推移でみると、過去2日間の異常な上昇分が修正されたにすぎないようです。
為替の動きも多少気になるところです。欧州の状況改善を反映して、対ドルでユーロが一時は大きく上昇したのですが、再び反落してしまいました。今後注意を要する動きです。
今日の日経平均株価は?
欧州や米国の株式市場は大幅に上昇した割には、今日の日経平均株価の寄り付きは小幅な上昇となりそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,740円の近辺を想定しています。前日終値比で210円程度の上げ幅です。
寄り付きの上昇幅を限定的と見るのは、前日に米株先物の上昇を織り込んでしまっているためです。
ダウ平均株価がザラバでは停滞気味であったことや、前日に比べて対ユーロで円高となっていることが、今日のザラバに影響しそうです。小動きを想定しています。
現在は僅かに反落しているGLUBEXでの米株先物が、前日の反動から下げ幅を拡大するようなことがあれば、日経平均株価は軟調な動きになる可能性もあります。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんが、決算は215社。日立、トヨタなど重要銘柄が含まれていますので、目が離せません。
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