週明け10日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比166円11銭(1.60%)高の1万0530円70銭だった。欧州連合(EU)が10日未明、ユーロ圏諸国の資金繰り悪化に備えた緊急融資制度の設立で合意したと発表。ギリシャなど欧州諸国の財務不安や通貨ユーロの下落懸念が和らぎ、幅広い銘柄に買いが入った。海運や鉄鋼、精密株の上げが目立った。ただ、10日の欧米市場の動向を見極めたいとの空気も強く、日経平均の上げ幅は前週末までの2営業日の下げ幅(692円)の2割強にとどまった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発した。