上海とアテネ

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 明日午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に記事を投稿しました。タイトルは「徐行運転を再開!」。お時間が許せば、是非ご参照ください。

 欧州の財政問題に大きな進展がない限り、月曜日の日経平均株価は大幅下落でスタートしそうな様子です。しかし、その後は意外に底堅い展開になるのではと見ています。

 したがって、野村ブログへの投稿記事のタイトルは、先週の「一旦停止!」から今週は「徐行運転を再開!」へ、より楽観的な方向にしています。

 その理由はこのブログの記事「米国株式市場を振り返る 5月7日」でかなり詳細にお話しました。

 とはいえ、日本の株式市場もグローバルな情勢に大きな影響を受けているわけですから、現状を把握しておくことは必要です。

 アジアを中心に主な株式市場の年初からのパフォーマンスを比較すると、このようになっています。



 2週間前の4月23日と比較すると、悪化の様子が鮮明に浮き出ています。



 上海の低迷が目立つのですが、その上海に、ここには掲載していないアテネを加えて観察すると、世界の株式市場を揺り動かす源が浮かび上がります。



 世界の文明の母胎である中国とギリシャが世界を動かしているわけです。

 ただし、このような状況を織り込んで、先週金曜日の10時半頃に279ドル安をつけたダウ平均株価が、12時にかけて一気にプラスまで浮上したことに注目していることは「米国株式市場を振り返る 5月7日」でお話したとおりです。



 そこでは、回復の背景は必ずしも明確ではないと申し上げました。ちょうどその時間あたりに、オバマ大統領の演説があったようです。野村雅道氏がその時間に演説を聞かれていました。氏によれば、大統領の雇用に関する話の内容が非常によかったとのこと。それが株式市場に好感されたようです。(「昨日のオバマさんは良かった」)

 とするならば、米国株式市場はギリシャや中国の問題を認識した上で、良いニュースに対して強い反応を示したということになります。

 大統領が、別のインタビューで、ドルに対する異例のコメントをすることで、欧州の安定に対する国際的な協力体制の必要性を示唆したことも、好ましい展開だと考えます。

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