NHK 新潟県のニュース 新潟放送局
つがいトキ 「ふ化が心配」
自然に放されて初めての繁殖が期待されているトキのつがいが、今月に入ってオス、メスともに巣から
離れる時間があることがわかりました。
通常、トキは産卵の後、卵を温める 「抱卵」 のため、オス、メスのどちらかが巣に残るため、環境省では
「無事にふ化するか心配だ」 と話しています。
自然の中での初めての繁殖が期待されているのは、3歳のオスと1歳のメスのつがいです。
このつがいは、今月12日以降、オスとメスが交代で巣に残り、 「抱卵」 のようなしぐさを続けている
ことから、環境省では産卵したとみています。
トキの卵は、順調にいけば、28日ほどでふ化することから、今月中旬にもひなの誕生が期待されていますが
環境省によりますと、今月2日以降、このつがいがともに巣から離れる時間が毎日のように確認され
長い時は2、3時間、巣をあけることもあるということです。
通常トキは産卵すると卵を温める 「抱卵」 のため、オス、メスのどちらかが巣に残りますが、このつがいは
オスは抱卵を続け、メスはほとんど抱卵をしていないということです。
環境省の笹渕紘平自然保護官は、 「普通はオスが巣を離れる時に、メスが戻って卵を温めるはずだが
うまくできていない。卵はあると考えられるが、無事にふ化するか心配だ」 と話していました。
05月07日 20時14分