映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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無策は売り?

7日の日経平均は10364.59(-331.10) 窓をあけて雲の下10434を切って下落、ボリンジャーはマイナス3σ10443を割り込み、MACDはゼロラインを突破。ただし週足雲の上限9990、週足基準線10242は維持しており、週足ボリンジャーはマイナスσ10288の上、週足MACDはシグナルを切り週足RCIは下げ始めている状況。目先は完全にメーターをふりきった異様な下げになっている。中期の節目はまだなんとか保っているが、ダウの後を追うとこれも早晩割ってくる可能性が高い。週足の基準線や週足の雲の上限あたりが維持できている間に、ギリシャ危機に適切な政策対応がでるかどうかだが、対応を誤れば、底打ち上昇の中期のトレンドも腰折れしてしまう可能性がある。

ダウは10380.43(-139.89)雲の下10395を割り込んでいる。ボリンジャーはマイナス3σ10601を切り、MACDはゼロラインを切り、RCIは下降。週足雲の上9439は維持しているが、週足基準線10546、週足転換線10563は割り込んできてしまっており、 週足遅行線が10300水準で日々線と衝突する手前でとまっている形。週足ボリンジャーはマイナスσ10403を切ったところ、週足MACDはシグナルを切り、週足RCIは下降。目先はやはりメータをふりきった勢いで下落。週足遅行線の節目で止まっているものの、週足も基準線、マイナスσを切ってきているので、数日で戻せないと、中期調整に入りそうな状況だ。

ドル円は91.64。雲の上限90.90、基準線91.30、転換線91.14を回復。ボリンジャーはマイナス2σ91.50の内側に戻ってきたが、MACD RCIは下落。ドルの急落からは少し立ち直ったが、まだドル下落円高の基調である。リスク回避から債権が買われているために、アメリカの10年もの国債の金利が急速に低下しており、(日足はこちらもマイナス3σを切った異常な勢いの下げになっており、週足の基準線、雲の上限も切ってきている)これをうつして、ドルが相対的に弱くなる状況がなお続きそうだ。

ギリシャのソブリン・リスクは、EUの首脳が電話会談で、新たな対応策を出さなかったため、リスク資産からの逃避がつづいている様相だ。ユーロドルをみてみると、日足、週足とも1.27のボリンジャーマイナス3σをふりきりそうな勢いで崩落している。日経平均も、ダウもマイナス3σを切って崩落。3σの範囲内に入る確率は99.73%であるといわれており、どうみても異常な下げであり、直近では少し戻しているものの、このまま市場のモメンタムを放置すれば、ユーロの信任が崩壊する事態につながりかねない。ギリシャ国債が、債務不履行になるような事態になれば、ギリシャ国債をもつ金融機関の信用不安が一気にひろがる。市場はこの最悪シナリオをおりみつつあるようにもみえる。ギリシャ国債を一時買取るといった非常手段を使って事態の沈静化が図れるかどうか、ユーロを防衛するためにどこまでやるか、市場はユーロ圏の政治家を試しているということだろうか。国策に売りなしということわざがあるが、反対に無策は売り、ということで、市場の納得する政策対応がでるまでは、経済指標の改善などはすっかり忘れられそうだ。
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