現地6日のニューヨーク株式市場で、NYダウ工業株が一時1000ドル近い暴落を演じ、波紋が広がった。同日のNYダウは急速に下げ幅を縮小する展開となったが、7日の東京株式市場も一時400円以上急落する場面がみられた。
NYダウが1000ドルに迫る暴落をみせたなか、NYダウ構成銘柄では、米日用品大手のプロクター アンド ギャンブルが前日の62.16ドルから、一時39.37ドルまで36.7%の暴落、米化学大手のスリーエムの株価も前日の86.59ドル台から67.89ドルまで21.6%の暴落となった。ダウ工業株構成銘柄中、最も株価が高い米コンピューター大手のIBMは前日終値127.35ドルから6日安値116ドルまでの下落率が8.9%、値の高い米石油大手のシェブロンが同80.19ドルから同71.50ドルまで下げ、下落率は10.8%となっている。
市場では「シティのトレーダーがMillion(ミリオン、百万)とBillion(ビリオン、10億)を間違えて、発注したのではなかと聞いている」(中堅証券)との声があった。一部報道機関では、ニューヨーク証券取引所は急落した午後2時40分から午後3時までに、上下60%以上カイ離した銘柄に限定して取引を取り消す方針と伝えているが、「株を売った資金で債券を買った投資家はどうするのか。為替や商品相場にも関わってくる話。上場している日本企業についても影響は大きい。株式市場のみを取り消すのは現実的ではない」(他の中堅証券)との声もある。
仮に、国内で同様の事例が起きた場合はどうなるのか。東京証券取引所は、07年9月30日から、誤注文により長期にわたって決済が行われなくなる可能性が極めて高く、市場が著しく混乱すると考えられる場合に限り、一度成立した売買を取り消す、約定取り消しルールを定めているが、現在まで発動された事例はない。
提供:モーニングスター社
「ジェイコム男」ならぬ「ダウ男」ができたんでしょうか?
それにしても参ったな……
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