ポイント
米国株式市場の急落を受けて、今日の日経平均株価は大幅安でのスタートとなりそうです。円高が急速に進んだため、ザラバも軟調な展開を懸念しています。ただし、マーケットが異常な動きをする可能性がありますので、状況によっては、反発を想定した強気の対応が必要になる状況が生ずるかもしれません。注目して臨みたいと考えます。
米国マーケットの動向
前日比5.9ドル安でスタートしたあと下げ基調で推移していたダウ平均株価は、2時以降には下落のペースが加速して、2時半過ぎに998.5ドル安をつけました。しかし、その後は反発に転じ、650.7ドル戻して、347.80ドル、3.2%安で大引けとなりました。
背景にあるのは、欧州の財政懸念。スペイン(IGBM)が3.2%と大幅に落ち込んでいます。大引けにかけての急落は、状況の厳しさを物語ります。
ただし、ダウ平均株価の2時以降の動きはかなり異常であり、誤発注などの可能性もあるようです。
シカゴオプション取引所のVIX指数も2時以降に異常とも見える急騰を見せ、31.67%上昇しました。投資家のセンチメントの動揺がうかがえます。
ユーロドルが大きくユーロ安、ドル高に振れ、チャートの長い下ヒゲがマーケットの動揺を表しています。
今日のマーケットは?
米国株式市場の急落を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,185円を付けています。これを今日の寄り付きのメドとしています。
ドル円が大きく円高方向に振れたため、ザラバに大きな重石となることが予想されますので、ザラバも軟調な推移を懸念しています。
ただし、米国株式市場に異常な動きが見られ、それに動揺して日本のマーケットが変動するのであれば、反騰に期待した投資スタンスをとるのが望ましい局面が生ずる可能性もありますので、注目して臨みたいと考えています。
今日は、3月の家計消費状況調査、4月のマネタリーバースの発表が予定されています。決算は250社弱。電機、総合商社など注目企業の発表が相次ぎますが、どうも今日はそれどころではないようです。
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