<主要製品群は11/3期も堅調に推移するだろう>
株価の上値余地はあるだろう。エレクトロニクス関連製品は足元も堅調に推移している模様、環境対応自動車向けリチウムイオン電池負極材の本格販売が開始したことなどにより、TIWでは11/3期2桁の増収増益を予想する。加えて、負極材は採用拡大を受けて、今期中の増設も決定。更に会社側中期経営計画は妥当性があると考え中長期に業績拡大が見込めると考えるからである。今来期TIW予想PERも14倍台で特段の割高感はない。
<中期経営計画は13/3期に売上高6,000億円>
同社は中期経営計画として(1)13/3期売上高6,000億円、営業利益率10%以上、(2)海外売上高比率50%以上、など掲げた。その施策としてインド、メキシコ、ブラジルで事業展開を開始。インドでは接着剤や塗料などの基本的な材料から販売を開始する。同社の考えでは、現在の売上規模では世界に伍していくためには不十分であるとの認識があるようだ。基本的材料の販売による売上拡大は利益率の低下につながるが、新たな新興国市場の拡大は中長期に主要製品群との相乗効果も期待できるとTIWでは考えるため、同社の選択は現時点で妥当性があるだろう。(高橋 俊郎)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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