ポイント
前日の米国株式市場が大幅に上昇したのを無視するかのように、世界各国の株式市場がおおむね下げています。ダウ、ナスダックの先物価格も下げ幅を拡大しています。ギリシャが2010年の経済成長率を下方修正した影響が大きいのではと推測しています。
アジア及び欧州市場の動向
アジア市場は全般に下げ基調です。2日に中国人民銀行が預金準備率を引き上げたことを受けて、連休明けの上海市場は1.23%下落しました。その他、シンガポール、インドが1%を上回る下げとなりました。
欧州市場もアジア同様に下げ基調です。ただし、下げ幅はアジアを上回っています。ギリシャはマイナス2%としていた2010年の経済成長率をマイナス4%に下方修正したことが、かなり大きなショックになったと推測しています。
ギリシャは4.3%の急落を見せ、スペイン(IGBM)3.1%、イタリア2.5%と大幅に下落しています。ノルウェーとスイスを除いて、軒並み1%を越える下げ幅になっています。
この状況を反映して、GLOBEXのダウ(-65ドル)、ナスダック(-16.0ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大しています。
ユーロ安、ドル高が急速に進んでいることが、米国株式市場の重石となることが懸念されます。
今日は、3月の製造業受注指数と中古住宅販売保留などの経済指標が発表されます。決算は、メルク、ファイザーなど。
加えて、オバマ大統領がワシントンで雇用創出と経済成長に関する講演、ガイトナー財務長官が上院財政委員会で証言をする予定になっています。
日経平均株価への示唆
CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10.975円と11,000円を切ってきました。ユーロに対して円高が進んでいることも重石になりそうです。
木曜日の日経平均株価にとっては不安の大きい展開です。
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