ポイント
米国株式市場の大幅上昇を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは高くなりそうです。ザラバも堅調な展開を期待しているのですが、大引け前の手仕舞いの動きには注意して臨みたいと思います。
米国株式市場の動向
昨日は、FOMCの低金利継続とギリシャ問題の落ち着きという相乗効果の割には米株先物の上昇幅が小さいことを指摘しました。(「米株先物はあげているが・・・」)
ところが、マーケットが始まると同時にダウ平均株価は12時半近くにかけて順調に上げ幅を拡げ、その後多少上値が重くなったものの、122.05ドル、1.11%高で終了しました。
VIX指数が12.52%と大きく低下して、投資家のセンチメントが改善したことが示唆されています。
投資家のリスク許容度の高まりを反映して、原油価格が2.34%と大きく上昇しています。シェブロンの株価が2.07%上昇しました。
代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も1.37%上昇しています。
ということで、米国株式市場は好調な展開であったわけですが、多少気になる点もありました。
まず、コンセンサスを上回る決算発表の後値を崩す銘柄が目についたこと。エクソン・モービルが0.77%、P&Gも1.54%下げています。もっとも。エトナは2.43%。ヴァイアコムも1.74%上げています。
もう一つは、マーケットを上昇させた重要な要因であるギリシャ問題の落ち着きがが、財政再建問題に関してEU、IMF、ギリシャ政府との間の協議が「妥結した」のではなく「妥結する見通しになった」ということです。支援額が予想より大きくなりそうだというのも、5月10日のEU首脳会議に向けた期待であることに注意が必要です。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の上昇を受けてCMEの日経平均先物価格(円ベース)は11,060円となっています。これを今日の寄り付きのメドとしています。
対ドル円レートが円安水準にとどまっていることが下支えとなって、ザラバも堅調な動きを期待しています。
ただし、大引けにかけては、連休明けの欧米市場に対する不安要素がありますから、手仕舞いの動きには注目したいと思っています。
今日は、日銀の金融政策決定会合の結果発表、3月の失業率、有効求人倍率、家計調査報告、そして鉱工業生産動向と経済指標が豊富です。
決算も210余り。クラレ、信越化学、富士フィルム、昭和シェル石油、TOTO,オークマ、富士通、TDK、村田製作所、日東電工、アルプス、ユニチャーム、三菱地所、三井不動産、東電など注目銘柄が目白押しです。
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