2010/4/30 1:41
レーン欧州委員は29日、今後3年程度のギリシャの財政再建策を巡る欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)とギリシャ政府との協議が「数日中に妥結する」との声明を発表、協議は早ければ週内にも妥結する見通しとなった。ギリシャの債務危機を受けた同協議は21日から続いており、EUとIMFが初年度にギリシャに最大450億ユーロを協調融資する前提となる。
ギリシャを巡っては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が長期債務を大幅に格下げ。支援策の早急な決定が必要となっている。再建策を巡る協議の妥結後、支援国とギリシャは必要な国内手続きを加速。5月10日ごろに開催されるユーロ圏首脳会議でギリシャ支援を最終決定する。
ギリシャ支援策が拡充されるとの観測が広がったことから、29日の欧米株式市場では主要指数が軒並み上昇した。