ポイント
欧州の財政問題を引き金に、米国株式市場が大幅に下落したことから、日経平均株価は今年2番目の下げ幅となりました。金曜日は、大型連休の狭間であることや、欧州問題への不安感から、大きな反発は期待できないと見ています。
今日のマーケット動向
ダウ平均株価が200ドルを上回る下落となったことを受けて、207円安で寄り付いた日経平均株価は、底を這うような低迷を続けたまま、287.87円、2.57%の大幅安で大引けを迎えています。
ザラバでの停滞は、対ユーロや対ドルで円安が進行していたことで、マーケットへの寄与度の高いハイテク株が下げた影響が大きかったようです。
アジア市場も同様な状況でした。シンガポール(-1.99%)、インド(-1.76%)、香港(-1.47%)、インドネシア(-1.22%)など軒並みに大幅な下げとなりました。
欧州もスウェーデンを除いて下落です。オーストリア(-3.49%)、ベルギー(-2.30%)、スペイン(-2.08%)など厳しい下げとなっているマーケットが目立ちます。ギリシャは2.11%下げています。
一方、米国株式市場は反発の気配です。GLOBEXではダウ(+42ドル)、ナスダック(+10.25ポイント)と上昇して推移しています。上昇幅は拡大しています。
ただし、急落後の反騰として必ずしも十分に大きいわけではありませんので、予断を許さないと考えています。
ダウ・ケミカルがコンセンサスを上回る決算を発表した一方で、AOLやジェネラル・ダイナミックスは事前予想を下回っています。
今日はFOMCの結果発表にマーケットの注目が集まっているようです。
金曜日の見通し
明日は「昭和の日」で休日です。金曜日の見通しは、米国株式市場の今日と明日の動向に大きく左右されるために、現時点では非常に不透明です。
ただし、大型連休の狭間になることや、欧州の不安定な状況が続く可能性があることから、仮に反発の動きがあったとしても、上値は重いだろうと見ています。
連休明けに欧米市場が上昇しているシナリオが明確に描けなければ、金曜日に積極的に買いのポジションを持つことは、かなりの勇気が必要だろうと思います。
ということで、基本的には小動きを想定しています。
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