ポイント
想定を越えたザラバの上昇でした。円安がマーケットを押し上げました。ゴールデンウィーク前は小動きと見ていたのですが、これまで想定していなかった急騰後の反落というシナリオを新たに加える必要が出てきたようです。米国市場はダウが30ドル程度の小幅高、ナスダックは僅かな下落で始まっています。
今日のマーケット動向
米国株式市場の上昇を背景に、125円高で寄り付いた日経平均株価は、10時頃にかけて急速に上げ幅を拡げ、その後も堅調さを持続したまま、251.33円、2.3%の大幅高で引けました。
東証33業種のうち、空運を除く32業種が上昇。トップグループには、証券の他、輸送用機器、精密、機械、電機などの円安メリットセクターが顔を揃えています。円安がマーケットを押し上げたと見ています。
アジア市場は、不動産融資規制のダメージが大きい上海市場が0.47%下げた他は上昇しています。韓国(+1.91%)、香港(+1.61%)の好調さが目を引きます。
欧州は、オーストリアが2.13%上げているのをはじめ、全般に上昇しています。ドイツ、フランス、オランダが1%を上回る上昇率です。
米国株式市場は、ダウが37ドル高、ナスダックも1.49ポイント高となっています。ナスダックがマイナスでスタートしていて、基調の弱さが気になります。
今日は重要な経済指標は予定されていませんが、コンセンサスを上回る決算を発表したキャタピラーが5.6%上昇、同様に家電のワールプールも12.75%と急騰しています。好決算企業の株価がダウ平均株価を支えていると見られます。
明日の見通し
ダウ平均株価が堅調に推移していることや、円安の基調に大きな変化が見られないことから、明日の日経平均株価にとっては好ましい状況です。ただし、大幅上昇の反動には注意したいと考えています。
決算は93社。イビデン、積水化学、日立化成、日本電気硝子、日立金属、シャープ、アドバンテスト、ファナック、京セラ、リコー、JR東日本、日本郵船など重要銘柄が目白押しです。
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