ポイント
ギリシャ問題と円高が上値を抑えましたが、底堅い印象のマーケットでした。ギリシャがEUとIMFに支援を要請したことがきっかけとなって、対ユーロ、対ドルともに円安に振れていることが、月曜日の日経平均株価の下支えになりそうな気配です。
今日のマーケット
18円安でスタートした日経平均株価は、100円強の値幅の中での上下にとどまり、34.63円、0.32%の小幅安で終えました。
ギリシャを中心に、欧州のソブリン・リスク問題の再燃が大きな重石となったのですが、米国株式市場が予想外に回復したことが影響して、小幅安でのスタートとなりました。
ザラバでは、G20を前にした週末ということで、様子見の姿勢が強かったことに加えて、円高への振れがマーケットの上値を抑えたようです。
しかし一方で、堅調な値動きを見せる銘柄も多く、下値の堅さが感じられました。
NTTデータが3.25%と大きく上げています。子会社のNTTデータ・イントラマートが前日まで3連騰を見せたことが理由の一つと推測しています。
ビル事業で、1-3月の事務所・テンポ・倉庫の空室率が低下したことと、平均賃料の上昇を前日に発表した三菱地所が1.3%高となりました。
アジア市場はマチマチでしたが、欧州市場は全体的に上げています。ギリシャが、EUとIMFに支援を要請したことがきっかけであったと見られます。スペインが1.3%強と大きく上げているのが目を引きます。ギリシャ(アテネ総合指数)も2%近い上昇です。
ところが。すでに始まっている米国株式市場は、ダウ(-6ドル)、ナスダック(+0.68ポイント)と軟調気味な推移です。
ギリシャをめぐる展開が好感され、好決算も続いているのですが、3月の耐久財受注が1.3%減少したことがショックとなったようです。コンセンサスは0.2%の増加でした。
ギリシャに関しては良い展開であったけれど、ポルトガル、イタリア、アイルランド、スペインはどうなのかという懸念も指摘されているようです。
月曜日のマーケットは?
以上のような展開で、米国株式市場の動向は予断を許しません。
ただし、ギリシャが支援を要請したとのニュースと同時に、ユーロが反発して、円安に振れています。
少し遅れて、対ドルも円安に動いています。
したがって、円安によるマーケットの下支えが期待できそうです。
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