ポイント
米国株式市場がザラバに予想外の急反発を見せました。しかし、引け後の時間外の動きは軟調気味になっています。欧州の情勢も予断を許さない状況です。このため、今日の日経平均株価は低目の寄り付きと、軟調なザラバを想定して臨みたいと考えています。
米国マーケットの動向
欧州のソブリン・リスク問題の再燃を懸念して、ダウ平均株価は開始後まもなく108.52ドルまで下げ幅を拡げました。しかし、その後しだいに堅調さを増し、1時以降は一段と回復のペースを速め、9.37ドル、0.08%高で終了しました。
オバマ大統領の議会での金融制度改革に関する演説が好感されたと指摘されているようです。
加えて、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.9%とかなり大きく上昇して、ナスダックの0.58%上昇を牽引した影響が大きいと見ています。
投資家の心理状態を示すVIX指数が0.9%と僅かに上昇したのですが、ザラバの動きを見ると、大幅に低下しており、セントメントは改善した様子がうかがえます。
ただし、気になるのは、引け後のGLOBEXの軟調な動きです。
好決算を発表したアマゾン・ドット・コムが引け後の時間外取引で5.8%の急落を見せており、マイクロソフトも同様に3.1%下げています。
今日のマーケットは?
今日の日経平均株価は、米国株式市場が予想外に回復したことの好影響がありそうですが、大きな期待は禁物です。
引け後のGLOBEXの軟調な動きや、欧州の財政問題が重石になりそうです。
寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,925円を多少下回ったところをメドとしています。
ドル円は円安方向に振れているのですが、多少円高への戻りを示しています。
ユーロ円は円高気味な推移です。
したがって、ドル円の円安への振れの効果は、対ユーロ円高の動きで相殺されるため、ザラバも軟調な展開を想定して臨みたいと考えています。
今日の月産は24社程度。東京製鐵、KDDI,中外製薬などに注目しています。
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