ポイント
マーケットの上がり下がりが必要以上に増幅されているような印象があります。今日は大幅に下げました。ただ、後場に入ってからは、多少円安方向に振れた為替にも支えられて、多少落ち着きを取り戻したようです。しかしながら、欧州市場や米国株式市場が軟調に推移しているため、明日も警戒は欠かせないようです。
今日のマーケット動向
102円安で寄り付いた日経平均株価は、10時前には223円まで下げ幅を拡大しました。しかし、後場になると多少の回復を見せて、140.96円、1.27%安で終了しました。
前日の米国株式市場が僅かながらも続伸したにもかかわらず、大引け後のGLOBEXでの動きが軟調であったことや、国内市場が開ける前後にドル円が急速に円高方向に振れたことが、前場の大幅下落の背景であったと見ています。
後場になると、為替が円安方向に揺り戻され、マーケットも落ち着きを取り戻したようです。
日立製作所の株価が2.28%の上昇と堅調でした。HDD事業の黒字基調が安定したことが評価されたことが直接的な要因ですが、後場の上げは円安も後押ししたと見ています。
イオンの株価が2.24%上げたことも目を引きました。3月のチェーンストア売上高は厳しい状況が続いているのですが、前月比でみると衣料品が大きく伸びていることが好感されたのかもしれません。
アジア市場は、上海が1.11%の下落となりましたが、全体としては上げが優勢で、弱いという印象はありません。日経平均株価と上海総合指数の下げが突出しています。
一方、欧州市場は全般に下げています。スペイン(-2.26%)、イタリア(-1.32%)の下落の大きさが目立つのが気になります。
米国はマーケットが始まっています。ダウ(-77.54ドル)、ナスダック(-27.10ポイント)と大幅に下げてのスタートです。
3月の卸売物価は、コア指数がコンセンサスどおりでした。週間の新規失業保険申請件数もほぼ事前予想通り。好決算が続いています。
しかし、欧州のソブリン・リスク問題が再燃しており、欧州の下落の影響を大きく受けているものと見られます。
明日のマーケット見通し
欧州と米国の株式市場が軟調に終わる可能性が高そうです。
その影響で、明日の日経平均株価も低目の寄り付きとなることが懸念されます。
ドル円は、フィッチ社が日本の政府債務が大きいことを指摘するレポートを発表したことで、一時的に円安に振れたのですが、すぐに円高方向に反転しています。
明日のザラバは為替が重石になる様子です。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム