ポイント
前日大引けにかけての急落局面での売り方の踏み上げを土台にして、大幅に上昇したという感じのマーケットでした。欧州市場や米国株の先物が軟調に推移しているため、明日の日経平均株価は反落が懸念されます。
今日のマーケット
131円の大幅高で寄り付いた日経平均株価は、調整らしい調整もなく堅調に上昇を続け、189.37円、1.74%高で終えています。
米国株式市場が上昇したことに加えて、前日大引け前に急落した反動もあって、大幅高での寄り付きになったと見ています。
個人的な印象ですが、前場では前日の急落局面での売り方の踏み上げがマーケットの上昇を牽引したように見えます。
後場になると、上昇したマーケットの中で、楽観的なムードから、物色の範囲も拡がったようです。10年3月期の業績予想を上方修正したコンビが6.2%と急騰したのが目を引きました。後場開始直後には13.8%高まで買われています。
一方、コンセンサスを上回る利益を出したJFEホールディングスが、決算発表直後に2.7%高と上昇したにもかかわらず、その後値を崩し、0.7%安で終えたのが気になる動きでした。
アジア市場は上げが優勢です。上海が1.8%と日本を上回る上昇率となっています。一昨日の大幅下落の反動と見られます。韓国も1.7%高と、日本と肩を並べています。一方、香港、シンガポール、マレーシアは下げています。
欧州市場は全般に下げています。スペイン、イタリア、フランスの下げが比較的に大きいという印象です。
GLOBEXでは、ダウ(-16ドル)、ナスダック(+8ポイント)とマチマチの動きです。ダウは下げ幅を縮小してきているのですが、ナスダックは上げ幅を縮めています。前日引け後に好決算を発表したアップルが時間外で5.45%の急騰を見せているにしては、ナスダックに力強さが見られないのが多少気になります。
今日は、モルガンスタンレー、ウェルズファーゴなどの他、ボーイング、マクドナルド、AT&T、ユナイテッド・テクノロジーズなど注目企業の決算発表が予定されています。スターバックスは引け後です。
明日の見通し
米国株式市場は、決算によって基調が変わる可能性もあるのですが、多少軟調な推移と見ています。
今日の日経平均株価がかなり急速に買い進まれたこともあって、明日は反動から、多少安めのスタートになる可能性があると見ています。
ドル円は比較的に小動きにとどまりそうな様子です。
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