TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【イオン】11/2期もコスト構造改革をさらに強化する

<一連のリストラを評価する>
TIWでは、主力の国内GMS(総合スーパー)を中心とするコスト構造改革の成果が出ていることに加え、赤字が続いていた米タルボット社の売却により、全社ベースでの収益力が高まりつつある点を評価する。11/2期は、国内GMSの苦戦が続く公算ながら、コスト構造改革を強化することで、概ね計画線の営業利益は達成できよう。但し、株価は相場全体とも相まって3月初めから上昇し、直近は1,000円台で推移している。指標面からは、11/2期の増益予想はほぼ織り込まれた模様であり、上値余地は限定的と考える。
<10/2期は期初の利益計画を達成した>
10/2期は、営業収益5兆543億円(前期比3%減)、営業利益1,301億円(同5%増)で着地した。すでに会社側から業績見通しの発表がされていたとは言え、厳しい環境下での増益達成はポジティブ感がある。国内GMSの中核企業イオンリテールの既存店は94.7%(客数101.2%、客単価93.6%)と厳しい。しかし、人件費など計771億円のコスト削減効果が四半期を追って拡大し、最終的に営業増益を達成した。
<11/2期も数百億円規模のコスト削減を行う>
11/2期は、イオンリテールの既存店▲1.3%の前提で、コスト構造改革のさらなる強化により、前期比0.1%超の増収、同11〜19%営業増益を計画する。TIWでは、さほど無理のない計画であり、想定範囲内の利益は達成可能と考える。リスク要因は、消費不況が長期化し国内GMSの前年割れが続く、コスト構造改革のペースダウン、など。(西村 尚純)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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