今日のマーケット動向と明日の見通し 4月20日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
ポイント

 日経平均株価は、午後2時前から大引けにかけて先物主導で70円近く下げたことから、小幅安で終えています。ところが、夕場では、日経平均先物6月限が80円も戻しており、どうやら後場の下げにはあまり大きな意味がなかったようです。アジア、欧州ともに堅調に推移しており、米株先物も小幅ながら上昇基調です。明日の日経平均株価は反発が期待できそうです。

今日のマーケット

 ダウ平均株価の上昇を受けて、51円高で寄り付いた日経平均株価は、2時前までは比較的に堅調に動いていました。10時前には90円まで上げ幅を拡大しています。



 ところが、その後先物主導で急速に値を崩し、8.09円、0.07%の小幅安で大引けを迎えました。僅か1時間で70円近くの下げでした。

 国際商品市況の低迷を懸念して、総合商社株の軟調さが目立ちました。三井物産が約2%の下落。後場の下げがきついという印象です。



 上海市場が停滞したことを背景に、中国関連銘柄に軟調なものが多かったようです。日立建機が3.1%下げていますが、やはり後場が厳しい状況でした。



 しかしながら、神経質な日本市場とは対照的に、アジア市場や欧州市場は堅調です。

 アジア市場では、不動産融資の引き締め策が重石となっている上海市場でさえ、僅か0.03%の下げにとどまっています。インドネシア(+1.79%)、香港(+1.02%)をはじめとして、好調な展開でした。



 火山灰にもめげず、欧州がアジア以上に好調なスタートです。ドイツ、フランス、オーストリア、オランダ、イタリア、ノルウェー、スウェーデンなど軒並みに1%を上回る上昇率です。

 GLOBEXでは、ダウ(+29ドル)、ナスダック(+8.25ポイント)ともに堅調です。上げ幅は拡大しつつあります。

 今日は、重要な経済指標の発表は予定されていないのですが、下院の金融サービス委員会でリーマン問題の公聴会が開かれます。決算はゴールドマン・サックスに注目が集まっているようです。その他、ヤフー、アップル、コカ・コーラ、ジョンソン・アンド・ジョンソンなど重要な決算も続きます。

明日の見通し

 日本以外の世界各国のマーケットの動きを見ると、なぜ日経平均株価が2時前から突然に値を崩したのか、不思議な違和感があります。

 これから開く米国株式市場が堅調な推移であるならば、おそらく明日の日経平均株価は、今日の反動も加わって、高めの寄り付きが期待できるように思います。

 ドル円は小動きで、マーケットをかき回す要因にはならないように見えます。



 決算は9社程度と少ないのですが、JFEに注目したいところです。

「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム 
スケアクロウさんのブログ一覧