ポイント
日経平均株価は、午後2時前から大引けにかけて先物主導で70円近く下げたことから、小幅安で終えています。ところが、夕場では、日経平均先物6月限が80円も戻しており、どうやら後場の下げにはあまり大きな意味がなかったようです。アジア、欧州ともに堅調に推移しており、米株先物も小幅ながら上昇基調です。明日の日経平均株価は反発が期待できそうです。
今日のマーケット
ダウ平均株価の上昇を受けて、51円高で寄り付いた日経平均株価は、2時前までは比較的に堅調に動いていました。10時前には90円まで上げ幅を拡大しています。
ところが、その後先物主導で急速に値を崩し、8.09円、0.07%の小幅安で大引けを迎えました。僅か1時間で70円近くの下げでした。
国際商品市況の低迷を懸念して、総合商社株の軟調さが目立ちました。三井物産が約2%の下落。後場の下げがきついという印象です。
上海市場が停滞したことを背景に、中国関連銘柄に軟調なものが多かったようです。日立建機が3.1%下げていますが、やはり後場が厳しい状況でした。
しかしながら、神経質な日本市場とは対照的に、アジア市場や欧州市場は堅調です。
アジア市場では、不動産融資の引き締め策が重石となっている上海市場でさえ、僅か0.03%の下げにとどまっています。インドネシア(+1.79%)、香港(+1.02%)をはじめとして、好調な展開でした。
火山灰にもめげず、欧州がアジア以上に好調なスタートです。ドイツ、フランス、オーストリア、オランダ、イタリア、ノルウェー、スウェーデンなど軒並みに1%を上回る上昇率です。
GLOBEXでは、ダウ(+29ドル)、ナスダック(+8.25ポイント)ともに堅調です。上げ幅は拡大しつつあります。
今日は、重要な経済指標の発表は予定されていないのですが、下院の金融サービス委員会でリーマン問題の公聴会が開かれます。決算はゴールドマン・サックスに注目が集まっているようです。その他、ヤフー、アップル、コカ・コーラ、ジョンソン・アンド・ジョンソンなど重要な決算も続きます。
明日の見通し
日本以外の世界各国のマーケットの動きを見ると、なぜ日経平均株価が2時前から突然に値を崩したのか、不思議な違和感があります。
これから開く米国株式市場が堅調な推移であるならば、おそらく明日の日経平均株価は、今日の反動も加わって、高めの寄り付きが期待できるように思います。
ドル円は小動きで、マーケットをかき回す要因にはならないように見えます。
決算は9社程度と少ないのですが、JFEに注目したいところです。
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