【ローソン】11/2期の営業利益は横這いに止まろう

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
<業績面からは積極的に買いづらい>
11/2期の営業利益は前期比微増に止まる見込み。このため、業績面からは積極的に買いづらい。積極的な株主還元が株価を下支えするかたちで、当面は小動きで推移しよう。同社の中長期ビジョンでは、連結営業利益1,000億円超を目指している。コアとなる店舗戦略については、従来型店舗の出店競争には参加せず、生鮮・ヘルスケア、海外の3つを店舗成長のフロンティアとして他社と差別化する方針。TIWでは海外、とくに中国での店舗展開に注目している。
<10/2期は子会社の不祥事で特損を計上>
10/2期は、営業総収入4,671億円(前期比34%増)、営業利益502億円(同2%増)と増収増益決算だった。持分法適用だった九九プラス(3338)の連結効果(営業利益で+19億円)が大きかった。単体ベースの既存店は95.9%となり、計画を1.1pt下回った。純利益は前期比47%減と大幅減益を余儀なくされた。これは子会社ローソンエンターメディア(2416)の不祥事(元取締役による資金の不正流用)に伴う特別損失を計上したためである。
<11/2期の会社計画に違和感なし>
11/2期の会社計画は、既存店98.5%の前提で営業総収入4,350億円(前期比7%減)、営業利益505億円(同0.4%増)である。トップラインは苦戦が続くものの、原材料・物流の構造改革などで粗利益率を向上させ、わずかながらも増益を見込む。TIWでは、概ね現実的な計画と考える。リスク要因は、消費低迷の長期化や天候不順、など。(西村 尚純)

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