ポイント
米国株式市場は上昇したのですが、今日の日経平均株価の寄り付きは低目で、ザラバも軟調気味な小動きを想定しています。米国の引け後の時間外取引でグーグルが大きく下落していることや、為替が円高気味に推移していることが、今日のザラバの重石となりそうです。
米国株式市場の動向
週間ベースの新規失業保険申請件数や3月の鉱工業生産など弱い経済指標が続いたことから、午前10時頃には27ドル安を付けたダウ平均株価ですが、その後多少のモタつきを見せながらも盛り返して、21.46ドル、0.19%高で終えています。
4月のフィラデルフィア連銀景況指数や、NAHB住宅市場指数など、ザラバで発表された経済指標がコンセンサスを上回ったことが影響したと見られます。
VIX指数が2%弱上昇して、投資家のリスク許容度が多少転化したことを示唆しています。日中の上下の細かな変動が今日のセンチメントの揺れ動きを物語っています。
気になるのは、引け後に発表されたグーグルの決算。過去最高の増収率となったのですが、一株利益が6.06ドルと、コンセンサスであった6.60ドルを下回りました。もっとも、特殊要因を除いた調整後の数字は6.76ドルと説明されてはいるのですが、株価は5%弱の急落となっています。
また、ザラバでは3%弱と堅調に上昇していたインテルも、引け後は0.5%の反落に転じています。
今日のマーケット
このような米国株式市場の動向を反映して、今日の日経平均株価は多少安く寄り付くと見ています。
CMEの日経平均先物価格(円ベース)11,270円を一応のメドとしていますが、多少下回りそうだと見ています。
ザラバも軟調な小動きを想定しています。
前日のユーロ円は、かなり大きく円高方向に振れたことが重石になると考えます。
ドル円も円高気味な推移です。
今日は月例経済報告の他には重要な経済指標の発表は予定されていません。決算も10社あまりと少なめです。
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