ポイント
「インテル効果」は意外に限定的でした。10時過ぎからは利益確定の売りもあって調整色が上げ幅が縮小してしまいました。重苦しいムードが漂いました。ただし、ダウやナスダックの先物価格が上げ幅を次第に拡大してきています。マーケット開始前に発表されるJPモルガンの決算内容次第では、好調な展開が期待できそうです。明日の日経平均株価に好影響があるかもしれません。
今日のマーケット動向
前日の米国株式市場の引け後に発表されたインテルの好決算に牽引されて、52円高で寄り付いた日経平均株価は10時頃には108円まで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は利益確定売りの影響もあって、上げ幅を縮小して、43.67円、0.39%高で大引けとなっています。
上げ幅縮小の背景には、今日発表される米国の消費者物価指数や小売売上高、そして明日予定されている中国のGDPなど重要な経済指標が相次ぐことから、様子見の姿勢が強まったこともあるようです。
個人的な印象としては、「インテル効果」の割に、GLOBEXでのダウやナスダックの上げ幅が限定的だったことが、投資家に多少の失望感を与えたように思います。
ただ、「インテル効果」の恩恵を受けて、東京エレクトロンが3.62%と急騰したことが目を引きました。ザラバの高値は4.87%に達しています。
今日は、アジア市場、欧州市場とも上げています。インドだけが下げていますが、0.17%と僅かです。
GLOBEXでは、ダウ(+34ドル)、ナスダック(+9.75ポイント)ともに堅調な推移です。上げ幅は拡大しつつあります。「インテル効果」の割には、上げ幅が限定的という感じもあるのですが、マーケット開始前に発表されるJPモルガン・チェースの決算を確認したいということなのだろうと考えています。
今日は、3月の消費者物価指数、小売売上高、2月の企業在庫、そして午後には地区連銀経済報告(ベージュブック)と経済指標が盛りだくさんです。加えて、バーナンキFRB議長が議会証言で経済見通しについて述べることになっています。
明日の見通し
ポイントとなる今日の米国株式市場の動きが読みにくいところです。JPモルガン・チェースの決算内容が良ければ、かなりマーケットに好影響がありそうな気配です。インテルの好決算との相乗効果が楽しみです。ただし、期待外れになる可能性もあるわけですから、油断はできません。
もし米国株式市場が堅調であれば、ドル円が円安方向に振れていることもあって、明日の日経平均株価は高めにスタートしそうです。
明日は、2月の鉱工業生産・確報値の他、アデランス、マルエツなど16社の決算発表が予定されています。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム