ポイント
ダウ平均株価は非常に堅調な動きを見せており、月曜日の日経平均株価に好影響が期待されます。寄り付き価格を一度も下回ることもなく上昇を続け、ほぼ高値引け。大引け直前に瞬間的に11,000ドルを越えています。
ダウ平均株価の動向
前日終値付近でスタートしたダウ平均株価は、11時半過ぎにかけて大きく上げ幅を拡大しました。その後多少調整色が強まりましたが、2時ごろから再び上昇基調が鮮明となり、70.28ドル、0.64%高で終了しました。
木曜日に発表された3月のチェーンストア売上高が好調だったことや、ギリシャ問題の懸念が多少後退したことが、マーケットを支えたと見ています。
午前中の上昇を牽引したのは資源関連株。金価格の上昇を背景に、金鉱株ニューモント・マイニングの株価が0.58%上昇しましたが、午前中の基調の強さが目を引きました。
一方、大引けにかけての上げはハイテク株が先導したようです。0.89%上げたテキサス・インスツルメンツの動きが象徴的です。
代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.15%とかなり大きく上昇しています。
好調な米国株式市場でしたが、多少注意する点もあります。VIX指数を見ると、午前中は上昇基調でした。投資家のセンチメントが悪化したことを示しています。この局面で目立った金価格の上昇は、ギリシャ問題に起因するソブリン・リスクに対する意識の高まりが一因と考えられる点に注意が必要です。
しかし、そのVIX指数は大引けにかけて大きく低下しています。この局面はハイテク指標の好転の時期と重なります。
というわけで、終わってみれば、米国株式市場は非常に好調であったと見ています。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は11,250円となっていますので、月曜日は高めの寄り付きが期待できそうです。
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